包茎手術の亀頭直下切除の影響
包茎手術の多くは余った包皮を除去後、亀頭直下で縫合されます。ちょうど亀頭と陰茎軸の境目で行うと傷痕が目立たないからです。陰茎軸と亀頭は元々皮膚の種類が異なりますし色も違います。亀頭はピンクがかっており薄皮で表面が被われた粘膜です。いっぽう陰茎軸は肌色に近い状態で皮膚の質感も体と同じです。画像の灰色部分で自然に皮膚がつながっているため違和感ありませんが、包茎手術でこの部位を取り除くため、異なる皮膚質が亀頭直下で縫合されます。しかし、つなぎ目が亀頭直下(クビレ)のためすれば皮膚の境目が見た目に自然で違和感がありません。

ところが、亀頭直下縫合による欠点があります。それは亀頭直下で縫合する都合で、どうしても亀頭のクビレが若干浅くなってしまいます(カリの段差が浅くなる)。もし亀頭のクビレた部分より少し後退させた箇所で縫合するとカリの高さは維持できますがその反面、縫合部分が目立ってしまいツートンカラーが平常サイズのペニス時でも見えて具合が良くありません。この亀頭直下切除によってクビレが浅くなった亀頭を復活する治療があります。

亀頭のクビレ(カリ高)復活
包茎手術よる亀頭直下縫合箇所をレーザーで開く事で亀頭と陰茎軸の皮膚に掛かっているテンションを解除、亀頭と陰茎軸の皮膚がそれぞれ別個体に独立する事で改善します。私の場合は亀頭全体というよりは亀頭右側のクビレ段差がほとんどない状態で気になっていました。
この手術、というより治療に入る部類ですが少しクリニックが混んでいて予約から数カ月後に受ける事が出来ました。前回と前々回にお世話になったクリニックの支店クリニックが開院したためそこで行う事が出来たため日帰りで終える事が出来ました。
麻酔をペニスに行いますが、これが毎度のことでかなり痛いです。これさえ我慢すればあとは麻酔が効いているため痛みは全く有りません。レーザーメスで亀頭直下をほぼ1周グルっと切開します。尿道部分は行いません。切開された断面はV字型(亀頭側面側と陰茎軸側面側)に開いて傷口はむきだしの状態になります。しかしレーザー切開のため同時に止血されるため血は数滴程度でした。切開中に出血してもレーザーでその部分を軽く焼かれるとすぐに止血されました。切開後は、傷口が開いた状態で維持して治すという方法です。傷の断面が開いた状態のまま表面の皮膚再生で亀頭クビレの段差を生じさせます。傷の断面にタップリと軟膏を塗って包帯で養生します。
術後2週間くらいはパックリと開いた真っ赤が傷口はローストビーフのようなV字断面です。少々グロテスクな状態ですが化膿しないよう、また傷口が閉じないよう常に軟膏で傷の断面を処置します。かなり面倒なケアで最初は治る気配が全く無く少々心配でしたが術後2週間くらいから急速にV字断面に皮膚再生が始まり術後1ヶ月が経過する頃にはほぼ完治しました。

傷口の状態画像をメールでクリニックに確認してもらったところ性交可能と判断がでました。但し傷の断面は完全では無いため念のためコンドーム使用が必要でした。その日に早速セックスをしたところピストン運動を始めて傷口の違和感と若干の痛みがありました。しかし1カ月の禁欲とED薬の助けもあって開始から1時間近くの勃起状態維持と激しく動かしてしまった事などが重なって射精後コンドームを外すと傷口から若干出血してしまいました。また射精した精液で傷口の痛みも生じてしまいました。1週間くらいマスターベーションやセックスを控える事にして養生したところ傷口は順調に回復しました。更に1カ月が経過(術後2カ月)した頃には完全に完治しました。レーザーで切開した断面も皮膚が表面にしっかりと出来上がり、見た目も違和感がなくなりました。また吸引ポンプで強制的に膨張させたりセックスで激しいピストン運動を長時間行っても問題なく行えました。
この治療によって以下の通り結果が出ました
治療前後の亀頭段差(勃起時) | ||
上側: | 術前:約6mm | 術後:6mm強 |
左側面: | 術前:約5mm | 術後:約6mm |
右側面: | 術前:2mm弱 | 術後:約5mm |
特に気になっていた亀頭右側面のクビレ段差(軸と亀頭嵩の差)は2mm弱から約5mmへ改善しました。元々、私の亀頭の段差があまりなかったのが包茎手術で余計に減った状態でした。それが今回の治療で段差を取り戻し視覚上も平常時、勃起時ともに一応な結果でした。なお、亀頭サイズやペニイサイズには変化ありませんでした。
この治療で亀頭と陰茎軸の皮膚は個々に分離されたようになりました。セックスやマスターベーションの時に気になっていた「陰茎軸の包皮がペニス根元側に引っ張られると亀頭も一緒に引っ張られる事で起きていた亀頭の嵩も引っ張られて突っ張る」事が無くなりました。パートナーからは刺激が前より強くなったような気がするといわれました。
効果が有る人と無い人
今回行った手術は、主に亀頭直下法による包茎手術でカリ高が減少したものを取り戻すものなので、過去に亀頭直下切除による包茎手術をした人は効果が出ますが、亀頭直下切除による包茎手術が未経験の人や過去の包茎手術が亀頭直下以外で縫合した人は効果が発揮されない思います。