精液量
男性は年齢がおよそ10~14歳になると射精が可能になります。国際性医学協会によると1度に射精する量は平均1.25cc~5ccの結果が出ました。精液量について以下のものが影響すると考えられます。

年齢: | 30代前半に最大の精液を射精する傾向でその後、加齢とともに量は減少する傾向です。 |
射精頻度: | 頻繁に射精しぎると精液量は減少しますが数日の禁欲期間を設けると本来の量に戻ります。 |
遺伝: | 健康や生活様式に関係なく遺伝によって精液量に差が出る場合があります。 |
生活様式: | 食事、喫煙、生活様式で精液の品質や量に影響(減少)を与えます。適度な運動により精液の質と量が改善する場合があります。 |
健康面: | 糖尿病など慢性疾患やテストステロン値によって精液の質や量に影響を与えます。 |
射精の回数
セックスやマスターベーションで1度目の射精後、再び射精できるようになるには性的関心を取り戻す時間の早さによります。射精後にプロラクチンが分泌される事で性的興奮がほぼ無くなる射精後不応期(賢者タイム)が起こるからです。ごく少数の男性に精後不応期が起こらない人も居ます。但し、いずれの場合も2度目や3度目の射精は1度目の射精時より精液量は減少します。

2015年の研究で14日間に渡り毎日射精した男性のデータによると射精した精子数は僅かに減少したものの精子数は通常値を下回りませんでした。また頻繁な射精による精子の運動性や形態など精子の健康に影響は与えませんでした。更には近年の調査によると1度目の射精から40分以内に2度目の射精をした精子のほうが精液中の精子の質や運動性が優れているという事もデータで証明されました。
射精による効果
射精による効能的なものとして次のものがあります。
コルチゾールへの影響によるストレスの緩和 |
特定ホルモンを放出することによって痛みを和らげる |
心臓の健康を改善し身体活動による血圧の低下に作用 |
大量の抗体を生成することにより免疫系を高める |
ホルモンプロラクチンの放出により睡眠を改善 |
パートナーとの親密さを増やす |
また、20年に渡る調査による2020年の発表では1カ月に21回以上射精した40~49歳の男性は前立腺ガンのリスクが低いことを発見しました。
射精の目安
男性が射精する頻度に正しい回数は決まっていませんが禁欲期間を長くし過ぎると精子の新鮮さは失われ勃起力減退によるED要因にもなりえます。逆に1日中何度も射精するような性生活をし過ぎると体力の消耗のほかストレスホルモンであるコルチゾールの過剰分泌により体調を崩す恐れも考えられます。そこで、ほどよい射精の間隔の1つとして「9の法則」といわれる公式があります。これは年齢の10の位に9を掛けて行うもので、例えば30代の場合は10の位を「3」1の位「9」にして「3x9」⇒「27」これは20日に7回の射精が適切となります。少々面倒なので分かりやすく表にすると以下のようになります。
年齢 | 射精目安 |
20代(2×9=18) | 10日に8回 (ほぼ毎日1回が目安) |
30代(3×9=27) | 20日に7回 (約3日に1回が目安) |
40代(4×9=36) | 30日に6回 (5日に1回が目安) |
50代(5×9=45) | 40日に5回 (8日に1回が目安) |
60代(6×9=54) | 50日に4回 (約12日に1回が目安) |
70代(7×9=63) | 60日に3回 (20日に1回が目安) |
80代(8×9=72) | 70日に2回 (約1カ月に1回が目安) |
同日に数度の射精をしたとしても「1回」としますのでセックスで2回戦3回戦を行っても1回です。個々の健康状況や生活様式などの違いで大きな差が生じるためこの表にとらわれる必要は全くなく、「9の法則」による射精頻度はあくまで目安です。