シンボルの調べ11 ペニスの湾曲

ペニスの湾曲 シンボルの調べ

多くはどちらかに曲がっている

ペニスは通常、真っ直ぐに垂れ下がっていますが性的興奮で強く勃起すると左右どちらから傾く場合があります。程度の割合の大小を含め男性全体の50パーセント以上の男性のペニスは勃起時に曲がります。多くの男性は程度の差はありますが真っ直ぐに勃起するペニスを持っている人の割合は大変少ないのが実情です。

曲がる理由

ペニスの断面

人間は手足の長さや顔に至るまで厳密に左右対称になってないのと同じようにペニスも左右対称になっていません。平常時は真っ直ぐなペニスですが勃起して海綿体に血液が充満されると左右差が顕著になります。それは海綿体の容量の左右差でペニスが湾曲するからです。湾曲した外側の海綿体容量の方が大きいためです。例えば右側の海綿体容積が大きいと左側の海綿体は右側に押され気味となって左に湾曲します。セックスな困難なほど曲がっている場合は手術で治す事も可能です。その場合は伸びている側の白膜を縫い縮める事で修正するので勃起時のペニスの長さは修正した分は短くなってしまいます(長さが足りない方の白膜を伸ばす手術はごく一部の医療機関で皮膚移植による手段で可能にしているようです)。

マスターベーションでペニスは曲がらない

多くの男性が自分のペニスが真っ直ぐではないと気が付くのは体の成長も盛んになる思春期前後です。それは、ちょうどマスターベーションを覚える前後と重なります。思春期前後による性欲のはけ口として頻繁にマスターベーションを行う機会も自然と増します。そして自身のペニスが曲がっている原因がマスターベーションによる影響と誤解する場合が多々あります。特に右利きの場合、右手でペニスをしごくためそれが影響してペニスが左に曲がってしまったと思い込んでしまいます。しかしこの影響でペニスが曲がる事は有りません。仮に左手でマスターベーションを行っていたとして同じ結果です。泌尿器科医師の見解でも利き手によるマスターベーションで海綿体の成長に左右差は生ないとしています。

後天的影響による湾曲

勃起時に左右どちらかに曲がる(まれに上下方向に曲がる)先天的な場合は先成人前の成長期で症状がそれ以上悪化する事は有りません。

ペニスの湾曲

しかし成人後に経過とともに湾曲していく症状が発生する場合があります。ペロニー病(ペイロニー病)はペニスの湾曲原因となる1つです。症状の多くは1年~1年半くらいの期間を掛けて急激に症状が悪化しその後の症状は安定します。原因として糖尿病やテストステロン値の低下、前立腺摘出手術、喫煙、外的損傷などがあります。ペロニー病は陰茎海綿体を覆っている白膜に繊維状の塊(プラーク)が付着する事でその部分が伸びなくなってしまいペニスが湾曲します。また勃起するとその部分に痛みが伴うものあります。外科的に治療する場合が一般的で海外ではプラーク除去の注射によって治療する方法もあります(日本では非認可)。

ペイロニー病の原因

牽引器やDIMSO等による試み
手術以外で曲がったペニスを矯正する試みとしてペニス牽引器を使った伸長、ジメチルスルホキシド(DMSO・ディムソ)を患部に塗布して瘢痕組織(プラーク)の減少や改善を試みる方法、ビタミンEやアミノ安息香酸(PABA)の経口摂取の併用による瘢痕組織の症状を和らげる方法などもあります。

以外に弱い白膜

白膜(はくまく)の抵抗によって勃起時に膨れ上がる海綿体の膨張を抑制してペニスが硬くなります。ちょうど内容物がギッチリ入ったウインナーの外側の皮と同じ役割です。

白膜は通常2mmも厚さがあります。しかし完全に勃起した状態では白膜も限界まで引き伸ばされた結果0.25~0.5mmと大変に薄い状態となります。また引き伸ばされた白膜は弾力がほとんど無いためペニスの硬い勃起が維持できます。

勃起した状態で意図しない力がペニスに加わると白膜が裂けてしまう事があります(陰茎骨折)。原因として就寝中、無意識に勃起している時の寝返り、若年層に多い無理な体位によるセックス時やマスターベーション時、勃起している状態で子供が股間に飛び乗ってきた時、などがあります。白膜が損傷(陰茎骨折)すると大変な激痛に襲われます。また、白膜の抵抗を失った箇所の海綿体は大きく膨らむためペニスも大きく腫れ上がってしまいます。自然治癒は不可能なため緊急手術によってペニスを開腹し裂けた白膜を縫合する事が必要です。

このように勃起状態の白膜は大変に弱いため曲がったペニスを逆方向に曲げようとする等、勃起時にペニスに対して抵抗を加える事は大変危険です。もし行う際も細心の注意が必要です。